Cristian Vogel - Absolute Time 

Artist: Cristian Vogel
Title: Absolute Time
Label: Tresor
Catalog#: Tresor 22
Format: CD
Released: 1995
CDで聴くハードミニマル 第17回

"No Future" とは、Cristian Vogelを中心とした、言ってしまえば90年代ミドルのテクノシーンにおけるアンチテーゼである。構成員のひとりであったNeil Landstrummは、No Futureについて以下のように語っている。

「No Future」は90年代半ばにクリスチャン・ヴォーゲル、Emma SolaとMat Consumeによってはじめられた集団で、僕やTobias Schmidt、Dave Tarrida、 サイ・ベグそしてジェイミー・リデルなどのレコード・リリース、プロモーションやブッキングなどをしていた。僕たちのようなサウンドを〈モスキート〉や〈トレゾア〉でプッシュするためだったんだ。人数は多い方がいいしね。Matが僕らのレーベルと「トレゾア LP」のスリーブのアートワークをやってくれてた。あの頃のいい思い出がたくさんあるよ。ドイツでたくさんの「No Future」のイヴェントをやっていて、それは毎回楽しかったしはちゃめちゃだった。クリスチャンのスタジオにはよく行っていろんな音を録音したし、本当にいろんな事をクリスチャン から学んだんだ。僕にとっての「No Future」はポジティヴなパンク・ムーヴメントだったんだ。DIY ( Do it yourself) と他は気にせず突き進め、的な。
(ele-king 2012/03/31)

テクノ・プロデューサーとしてのCristian Vogelのキャリアは、1993年に始まる。いくつかのEPのリリースを経て、次第に、奇怪な電子音にまみれたフリーキーな作風が注目を浴び始める。そのサウンドは時にエクスペリメンタル、時に暴力的で、自身のレーベルMosquitoを設立して活動の拠点としてからは、フロアユースな部分と実験君の部分の両面を併せ持った志向がさらに顕著となる。テクノ総合商社たるベルリンのTresorが彼の才能を見逃すはずもなく、1995年にTresorからアルバムをリリースする。
この『Absolute Time』はCristian Vogelの3作めのアルバムであり、レーベルカラーを意識したのか、比較的ミニマルで、壊れ具合の少ないダンストラック寄りの曲が集められている。聞くところによると、この頃、自作のシーケンサーを使って作曲していたとか何とか。
ちなみに7曲目「Comes」には、前述のNeil Landstrummが参加している。

Cristian VogelのNo Future期のアルバムとしては、本当は、Jamie Lidellのリミックス・ヴァージョンが大ヒットした「(Don't) Take More」(先日SHIN-JUKE in OSAKAでD.J.Aprilさんがかけてましたね)のオリジナルを収録した1996年の『All Music Has Come To An End』あたりを選びたいところなんですが、一応ハードミニマルという特集の企画趣旨も鑑み、本作を選ばせていただきました。
ちなみに、No Future期のシングルを1枚選べと言われれば、僕は迷わず1995年の『Defunkt』を選ぶ。あのトチ狂った暴力性が4つ打ちの中で制御される様は本当に刺激的だった。

Absolute TimeAbsolute Time
(2000/02/01)
Cristian Vogel

商品詳細を見る
Absolute Time [12 inch Analog]Absolute Time [12 inch Analog]
(2002/09/03)
Cristian Vogel

商品詳細を見る

Tracklist
01. In
02. Absolute
03. Time
04. What
05. Goes
06. Round
07. Comes
08. Around
関連記事

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://acidovertherainbow.blog54.fc2.com/tb.php/1865-61abc7eb