リスボンに誘われて
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『リスボンに誘われて』は、パスカル・メルシエの『リスボンへの夜行列車』を原作とする、2013年のドイツ、スイス、ポルトガルの合作映画。監督はビレ・アウグスト。原題は『Night Train to Lisbon』。
スイスのベルンで高校教師を勤めるライムントは、偶然手にした1冊の本をきっかけに、ポルトガルのリスボンへと向かう。ライムントは、本の著者であるアマデウとその周りで起こった40年前の出来事を追いながら、いつしか自らの人生の彩りを取り戻していく。
Estado Novo(1933年から1974年まで続いたポルトガルのファシズム政権)の末期で、カーネーション革命(1974年にポルトガルで起こった無血クーデター)前夜のリスボンと、現代の、ふたつの時間軸を交差させながら、アマデウの人生が少しずつ浮き彫りになっていく様はミステリの謎解きを見ているようで、スクリーンに引き込まれた。
僕は現代のおおらかで楽天的なポルトガルの姿しか知らないので(しかも観光客という立場だけで)、ポルトガルでファシズムの時代が長く続いたことを知識として知ってはいたけれど、ほんの40年前まで、この映画で描かれていたような反人間的で強権的な暗黒の世の中だったことを目にして衝撃だった。
日本のファシズムの記憶は70年近く経って薄れつつあり、だからこそファシスト勢力が台頭してるんだけど、ポルトガルでは未だファシズムの時代は記憶に新しいんだろうなぁ。
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コメント
同感。
私も同じく、現在のポルトガルしか知らないので
映画で描かれていたことには結構な衝撃を受けたなあ・・・。
でも言葉で知ってるのと実際にああやって
映像で観ることができたのは私にとって収穫やった。
聞くところによれば、リスボンのお年寄りの中には
あの時代を懐かしむ人も居るそうな。
道にはゴミひとつ落ちてなかったって。
でもいくら街がきれいでも自由がない世の中は
あかんわ・・・って強く思う。
映画を観終わった後、次の旅では夜行寝台に
乗ってみようかなって思った私(笑)。
映画で描かれていたことには結構な衝撃を受けたなあ・・・。
でも言葉で知ってるのと実際にああやって
映像で観ることができたのは私にとって収穫やった。
聞くところによれば、リスボンのお年寄りの中には
あの時代を懐かしむ人も居るそうな。
道にはゴミひとつ落ちてなかったって。
でもいくら街がきれいでも自由がない世の中は
あかんわ・・・って強く思う。
映画を観終わった後、次の旅では夜行寝台に
乗ってみようかなって思った私(笑)。
cocteauさん
そう、収穫やし勉強になったわ。
夜行寝台、スイスまで行ってしまおう(笑)。
夜行寝台、スイスまで行ってしまおう(笑)。
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