水曜日のカンパネラ 競演ライブツアー ジパング @ 神戸太陽と虎 2015/12/19 


僕にとっては3週間振り、通算7回目の水曜日のカンパネラのライヴは、ニューアルバム『ジパング』(過去記事)の名前を冠した全国ツアーの追加公演で、競演ツアーという名前のもと、台湾・高雄(競演:黒狼)、広島(競演:tricot)、神戸(競演:吉田一郎不可触世界)の3箇所で行われるツーマンの中の神戸公演。

会場となった太陽と虎には水カンはまだ無名だった時代に何度か出演経験があるらしいが、キャパ250という、現在の水カンにとっては小さすぎると言わざるを得えないライブハウスでのチケットは、当然のようにソールドアウト。そんな中、何と何と、輝く整理番号1番(!)のチケットを手に入れた僕は、Twitterのフォロワーさんと軽くビールを飲んだ後、悠々と開場時間ギリギリに会場へと向かったのであった。
それにしても整理番号1番なんて人生初ですよ。以前タワレコのインストア(過去記事)で2番の経験はあったけど。

開場を待っていると、タイミングよく水カンのエンジンことケンモチヒデフミさんが出てきたので、熱い抱擁を交わす(笑)。
僕は今まで水カンのライヴを7回観たけど、そのすべての会場にケンモチさんが来ていた。ケンモチ率100パーセント。これってすごくない?(すごくない?)

会場と同時に開場に入り、ドリンクチケットで交換した生ビールを手に最前列ど真ん中に陣取る。umeda AKASO(過去記事)ではステージの両端でゆらゆらとゆれていた水カンのロゴの入った飾り布はなく、また今回は渡辺直監督によるVJもないようだ。しかしケンモチさんによる『ジパング』にからめたダジャレを織り交ぜたおぼつかない(風な)影ナレは太陽と虎でも健在。ケンモチさん役者だなぁ。

先ずは、Zazen Boysのベーシスト吉田一郎によるソロ・プロジェクト、吉田一郎不可触世界。
コムアイちゃんが出てくるまでの40~50分ほどお付き合いください、という挨拶とともにスタートしたライヴ。Rolandのコンパクト・サンプラー4台(?)とスタインバーガーのヘッドレス・エレキベースから奏でられる音は思ってた以上にエレクトリックかつダンサブルで気持よく、初めて観たライヴだったがすっかりその世界観にトリコになってしまった。アンタッチャブル・ワールド? 違う、これがリアルなんだぜ。
今年出たアルバム、ちゃんと聴こう。

そして、水曜日のカンパネラ。
ステージのセッティング中に、セットリストをプリントアウトした紙がモニタースピーカー前の床に貼り付けられたのが見えてしまった。意識して見ないように見ないようにと心がけていたけど、やっぱりちょっとだけ見た(笑)。
ジパングのワンマンツアーでは「ラー」から始まるのが常だったが、「メデューサ」のイントロが流れて意表を突かれた。客席の後方から、シャンデリアではなく何故か電気スタンドを掲げたコムアイさんが、ぎゅうぎゅうのフロアを歌いながら縦断する。
ステージにたどり着いたコムアイさんは、そのまま「シャクシャイン」へ。僕の目の前20〜30cmほどの距離で歌い跳ね躍るコムアイさんを僕は必死で見上げ、声を張り上げ、腕を振り上げた。「シャクシャイン」の途中で最前列のお客さんに歌うようコムアイさんからマイクが回ってきたが、あんなの歌えないよ!(隣りにいた某さんは歌えてたけど!)

次、「桃太郎」やります、とMacBookのiTunesをクリックするコムアイさん。お、「ディアブロ」から「桃太郎」という鉄板の曲順を今回はやらないのか。今回のセットリスト、なかなか斬新だぞ…。
岡山県名物きびだんごならぬ兵庫県名物神戸プリンを観客に投げつけ(ちなみに大阪では551蓬莱の豚まんでした)、"き・び・だーん" でフロア一丸(たぶん。2列目以降の様子は見えないので)となって腕を振り、続く「ディアブロ」へ。

"切れ痔とイボ痔とその仲間たちも" と歌いながらコムアイさんがくるっと背中を見せ、僕の眼前で人差し指を自らのおしりの穴に突き立てる様を見せつけられた時は、本当はポーズだけでいいハズなのに結構深く(第一関節)まで指を入れるんだなぁ、プロだなぁ、と妙なところに感心するばかりであった。
「ディアブロ」の終盤でオケが跳んだりとぎれとぎれになるトラブルがあり、MacBookを交換することに。あれ? こないだ新しいの買ったんじゃなかったっけ?

MC。『HEY!HEY!NEO!』に出演した話から、何故か尼崎を光化学スモッグ公害にからめてdisり気味。
また、初めてカンパネラのライヴに来た人に手を挙げさせるとかなりの割合で手が挙がったので、今さらだけどちゃんとライヴやります、と襟を正すコムアイさん。

「ツイッギー」では、アウトロのBPMがどんどん上がっていって、一瞬間をあけて「ウランちゃん」のイントロが入った瞬間、コムアイさんはしめたという顔を見せた。「ツイッギー」から「ウランちゃん」には、ノンストップでつなぎたいと思ってるのかも。
残念ながらいまひとつ低域のパワーに欠けるサウンドシステムのため、「ウランちゃん」の凶暴な魅力は半減だったが、それでも僕はコムアイさんの姿を見上げることもせず、コムアイさんのadidasの白いスニーカーがまるでフットワークのように細かくステップを踏む様を意識の端に映しながら、ただひたすら頭を振った。
「ユタ」では、コムアイさんは本当に気持ち良さそうに歌う姿を見せ、反面「ラー」ではころころと変わる豊かな表情を見せた。マジ、ジャスティスだ。

ツアーでは毎回お客さんに聞いてるんですけど、と「猪八戒」と「小野妹子」のどちらを先に演るかをお客さんに手を挙げさせたところ、「小野妹子」に手を挙げたお客さんの方が多かったらしく、「小野妹子」を先に演ることに。大阪では「猪八戒」が先だったので僕も「小野妹子」に手を挙げた。前日の名古屋では「猪八戒」に手を挙げたひとの方が多かったらしく、会場によって違う反応があるのをコムアイさんは面白がっていた。山田孝之になったつもりで歌います、と言って歌い始め、そして「猪八戒」ではコムアイさんが三蔵法師に扮し、猪八戒が誰なのかはわからなかったけど、沙悟浄になっていたのは吉田一郎さんで、さらに盛り上がった。

最後の曲は、やはり定番の「ドラキュラ」。フロアに降り立ったコムアイさんの行く末にはいつの間にか脚立が立てられており、フロアの海をかき分けながら脚立の頂上に登り、歌う。お客さんひとりに独唱させる罰ゲームのコーナーも健在。ステージからはスタッフや吉田一郎さんたちがサインの入った風船を次々と投げ入れる。歌い終わったコムアイさんは、立ったままの脚立の上に座ったまま後方にゆっくりと運ばれていった(ひゃあ、と軽く悲鳴を上げてはいたが)。
いつの間にかステージに戻ったコムアイさんは、残った風船をフロアに放り投げ、ありがとうございましたと一言二言挨拶して、本当に終了。

およそ60分間のライヴ。アンコールもなし。それでも物足りなさを一切感じなかったのは、最前列ど真ん中という超めぐまれた位置で見ることが出来たことはもちろん、これが最後の水カンのライヴになってもいいと思えるくらい全力で挑もうと、当初から心に決めていたからだ。次もまた観れると思いながら(しかも整理番号1番)観た前回のライヴは、どこか余力を残した楽しみ方をしてしまっていて、実は少し後悔していたのだ。そのため今回は、2月のワンマンのチケットもあえて取らずに、自分を追い込んでライヴに挑んでみた。

今回のライヴ、本当に多幸感に満ち足りた、幸せな時間でした。一片の悔いなし。


水曜日のカンパネラ 共演ライブツアー ジパング @ 神戸太陽と虎 2015/12/19 セットリスト
01. メデューサ
02. シャクシャイン
03. 桃太郎
04. ディアブロ
05. ツイッギー
06. ウランちゃん
07. ユタ
08. ラー
09. 小野妹子
10. 猪八戒
11. ドラキュラ
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コメント

やっぱヒグチやから、ヒグチの恩恵で1番になれたんだよ。

きっと・・・。
  • [2015/12/24 02:47]
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  • 自称・白目テクニシャン
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ケンモチさんとの熱い抱擁!!

コムアイよりケンモチさんが気になる時もあります。

今回も熱くなりながら読ませて頂きました。有り難うございます。
  • [2015/12/24 22:50]
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  • 存在する音楽
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自称・田舎のプレスリーさん

ヒグチはジャスティス!!
  • [2015/12/24 23:58]
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  • びびんば
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存在する音楽さん

こちらこそお読みいただきありがとうございます。
しかし今後しばらく水カンのライヴに観に行く予定はありません…。
  • [2015/12/25 00:03]
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  • びびんば
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