VA - Electronic Planet Vol.1: Torema Classics (Torema/TDK!/1994)
- 音楽 VA
- | トラックバック(1)
- | コメント(8)
- | [Edit]

● とれまレコード特集: TDCD-1036 (1994)
Tracklist:
01. Last Front - Joker
02. Hazel - Exotribe
03. Tanzmuzik - Daen
04. "Peg" Hitoshi - Old Memories
05. Total Decay - Dimension
06. Poodle - Crush Balloon
07. ARP-2600 - Voices Of Planet
08. Efectahead - Late Pack
09. Last Front - "Chaos" West (Summertime Mix)
たった半年ちょっとの期間にたった4枚の12インチ・シングルを出しただけの大阪のいちインディー・レーベルのコンピレーションをメジャー・カンパニーがリリースするなんて、当時はやっぱりみんな狂ってたんじゃないだろうか。もうすぐテクノがクる、ニホンのカルチャーが変わる、と本気で信じてたヤツらと、それを商売にしようとしたたかに狙いを定めてたヤツらの、シナジーによる熱病。今から振り返るとそんな時代だったような気がする。
93年から94年にかけてはニホン発のテクノ・レーベルが雨後のタケノコの如く生まれた時期で、今現在も残ってるレーベルもあればなくなっちゃったレーベルも多いけど、この時期に立ち上げられたレーベルを順不同でざっと挙げると、元TriggerのTransonic、大阪のとれま、福岡のSyzygy、東京のFrogman、Yellowを母体としたEast Edge、DJ YamaのSublime、佐久間英夫のSubvoice、MoodmanのDub Restaurant…(他にもあったと思うけど)、とまあ、そんな時代だったと。
94年7月にリリースされたこの『とれまクラシック』と題されたコンピレーション、当時聴いたときはなんか期待と違ってイマイチだったんですけど、今回久しぶりに聴いてみてもやっぱりイマイチでした、悪いけど。何か中途半端というか寄せ集めというか、それぞれのシングルで、あれ程クラブ・ミュージックとしてのこだわりと革新性を求めていたレーベルのはずなのに、そういった匂いが全くと言っていい程感じられないんです。
まあtrk 01とtrk 09はそれぞれとれま002番と007番で、trk 07は006番、trk 06は005番のオリジナルなんだけど、その他の曲はどうもこうも、Last Frontの宮城健人(そう言えばこのひとも元シークレット・ゴールドフィッシュでした)によるHazelの曲も、Tanzmuzikのトラックでさえも…。
ただ、007番として後日リリースされたtrk 09をCDで聴くためだけに、中古で適価なら買ってみても良いと思います。この「"Chaos" West」という曲は、Last Frontとしての最高傑作だから。
(ジャケ画像はDiscogから拝借)
<< とれまレコード特集 INDEX
- 関連記事
-
- VA - Fuwa Fuwa (Sweet Smelling Surfaces/2006) (2006/05/23)
- VA - readymade art of tea (*********records,tokyo/2002) (2006/04/21)
- VA - Electronic Planet Vol.1: Torema Classics (Torema/TDK!/1994) (2006/02/13)
- VA - Sub Rosa vs. Kompakt (Sub Rosa/1999) (2006/01/10)
- OST - There's Something About Mary (Capitol/1998) (2006/01/03)
- [2006/02/13 17:35]
- 音楽 VA |
- トラックバック(1) |
- コメント(8)
- この記事のURL |
- TOP ▲
コメント
そういや、このCDがぶわーっと新宿のvirgin mega storeに並んでいたのを覚えています。
ほんとにあのころのテクノをめぐる熱病はすごかったですね。
当時のvirgin新宿店(丸井の地下)、hmv渋谷店(今はパチンコ屋の1F)、wave渋谷店と六本木店は、今考えると奇跡のようにエッジのききまくった店でした。
今はああいう、エッジの聞いたメガストアってないように思います。
ちなみに誰かtransonicオールカタログレビューってやってくれませんでしょうか。
全体像を知りたいのです。
ほんとにあのころのテクノをめぐる熱病はすごかったですね。
当時のvirgin新宿店(丸井の地下)、hmv渋谷店(今はパチンコ屋の1F)、wave渋谷店と六本木店は、今考えると奇跡のようにエッジのききまくった店でした。
今はああいう、エッジの聞いたメガストアってないように思います。
ちなみに誰かtransonicオールカタログレビューってやってくれませんでしょうか。
全体像を知りたいのです。
とれまの初期の頃の曲を聴きたくて中古で買ったけど、
あんまり良くなかったから売っちゃったな。
ラストフロントの曲とかはまあまあ良かった気がするけれど、
シンセ使いまくりで今のフミヤと全然違いますね
あんまり良くなかったから売っちゃったな。
ラストフロントの曲とかはまあまあ良かった気がするけれど、
シンセ使いまくりで今のフミヤと全然違いますね
>> mats3003さん
東京の様子は知らないんですけど、大阪だとWAVE心斎橋店が
良いバイヤーがいたのか、良い品揃えのお店でした。
Transonicもコンピレーションは集めてましたが、
アーティスト・アルバムまで追いつきませんでした。
でも好きなレーベルですね。
東京の様子は知らないんですけど、大阪だとWAVE心斎橋店が
良いバイヤーがいたのか、良い品揃えのお店でした。
Transonicもコンピレーションは集めてましたが、
アーティスト・アルバムまで追いつきませんでした。
でも好きなレーベルですね。
>> マチュさん
Last Frontのシンセっぽいところは、間違いなくフミヤ以外のメンバー
の手によるものですね。
リズムはすでにPlastikmanみたいなミニマリズムで、この辺りが
フミヤ仕事だったんでしょうねえ。
Last Frontのシンセっぽいところは、間違いなくフミヤ以外のメンバー
の手によるものですね。
リズムはすでにPlastikmanみたいなミニマリズムで、この辺りが
フミヤ仕事だったんでしょうねえ。
いやーそれでも貴重なCDでしたよ。
ライナーの「とれまレコード一代記」には涙しました。やたら熱くて。
とれまのアナログ音源のコンプリート版て出ないんですかねぇ。
もちろんドクロのBOXとかに入ったヤツで。
あとこのシリーズの2が手元にあったので取り上げてみました。
ご参考として。
ライナーの「とれまレコード一代記」には涙しました。やたら熱くて。
とれまのアナログ音源のコンプリート版て出ないんですかねぇ。
もちろんドクロのBOXとかに入ったヤツで。
あとこのシリーズの2が手元にあったので取り上げてみました。
ご参考として。
>> やみなべさん
もちろん貴重ですよね。手放す気は毛頭ございません(笑)。
私はとれま音源のみを使ったDJミックスをフミヤに作って欲しいです
(フミヤじゃなくてもいいけど)。
もちろん貴重ですよね。手放す気は毛頭ございません(笑)。
私はとれま音源のみを使ったDJミックスをフミヤに作って欲しいです
(フミヤじゃなくてもいいけど)。
TB&コメントありがとうございます。
>今回久しぶりに聴いてみてもやっぱりイマイチでした
たしかに聴き直すことはしなかった気がします。
あのころはSONYが元気でしたね~
>今回久しぶりに聴いてみてもやっぱりイマイチでした
たしかに聴き直すことはしなかった気がします。
あのころはSONYが元気でしたね~
>> kouさん
はい、Sonyは良い仕事していたと思います。
今では考えられないくらいに…。
Sonyのおかげで過去の名盤もたくさん聴くことができましたよね。
ニホンのシーンの基礎には大いに貢献したのではないかと…。
はい、Sonyは良い仕事していたと思います。
今では考えられないくらいに…。
Sonyのおかげで過去の名盤もたくさん聴くことができましたよね。
ニホンのシーンの基礎には大いに貢献したのではないかと…。
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://acidovertherainbow.blog54.fc2.com/tb.php/424-5ae8c788
震災から11年
Various - R&S Ambient ClassicsVarious - Electronic Planet Vol.1 - Torema Classics明日(厳密にいうと今日)は、神戸の震災から11年目を迎えます。そんなときに聞く音楽は無くてもいいのだけど、無いのは逆に寂しい、でもこれぐらいしかありません。あの時を思い出
- | HOME |
コメントの投稿