Villalobos - Fizheuer Zieheuer (Playhouse/2006)
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Label: Playhouse (Play CD021)
Format: CD
Released: 2006
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大掃除が微妙に終わらないびびんばです、こんばんは。
今年のディスクレビューもこれが最後。次回は【びびんばが2006年に聴いた音盤10枚】をやりますよ。
さてさて、Ricardo Villalobosと言えばRichie Hawtinと並んでクリック/ミニマル界隈では人気者な訳ですが、先日リリースされたシングル『Fizheuer Zieheuer』がたいへんやばいことになってます。「Fizheuer Zieheuer」って曲は彼のライブではおなじみの曲らしいんだけど、これが37分もあるのね。しかもその曲のクラブ仕様バージョン「Fizbeast」も35分以上で、2曲入りシングルなのに70分超えちゃってる。お前はX Japanか!、ってツッコミは若い人には訴求しなさそうだから軽く流すとして、その内容も、一聴するともはやテクノとは言い難いようなミニマル・ダブ。ダビーなミニマルじゃなくて、ミニマルっぽいダブね。ダブが基本、これ大事ね。
「Fizheuer Zieheuer」は抑えめのホーンのフレーズが繰り返される中、トツトツとしたビートと、うねんうねんとまわるエフェクトが、目の前の景色を次々と違ったものに変えていく。かと思ったら、自分自身もいつの間にか縦にみよーんと伸びてたりなんかして、突然ホーンが高らかに鳴り響いたかと思えば、気付いたら今まで来たことのない場所に自分は立っていて、でも実はたった半径1mほどの場所を何度も何度もただぐるぐると回っていただけだった、みたいな、不思議な世界。包み隠さず言ってしまうと、クサ系の音なんだけど、めちゃくちゃ曲がるわー、気持ちいいー(悪りいー)みたいな感じかなあ(笑)
まあ冗談(?)はともかく、こんな逸脱した音が突然出て来るからテクノはやっぱり面白い。メインストリームから積極的に外れよう外れようとする意識こそがテクノなのだと言い切ってしまえば、このVillalobosのシングルは、今年最もテクノ的な作品であったと言えましょう。
ちなみに「Fizbeast」の方も、ホーンの音がなくなってビートの音圧を強めにエディットされてはいるけど、基本的に同じ性質。DJはこちらの方が使いやすいかもしれないけど、30分以上ある曲をどうやって使うのだろう、と思ったら、12"の方は15分と22分なんだと(それでも長いけど!)。
![]() | Fizheuer Zieheuer Ricardo Villalobos (2006/11/27) Playhouse この商品の詳細を見る |
Tracklisting:
01. Fizheuer Zieheuer (37:09)
02. Fizbeast (35:30)
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