小沢健二 魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ @ Zepp Namba 2016/06/05 

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小沢健二は魔法使いだ。

魔法にはいくつかの種類がある。
そして小沢健二の使う魔法は、他のアーティストがあまり使うことのないタイプのものだったかもしれない。

小沢健二6年ぶりの全国ツアー、魔法的。大阪公演の2日目を見てまいりました。個人的にも6年ぶり、そして2度目の小沢健二のライヴでした。

過去記事:ひふみよ 小沢健二コンサートツアー二零一零年五月六月 @ 神戸国際会館 2010-06-06 (2010/06/09)

今回は、ツアーのサブタイトルの通りのシンプルなバンド編成で、ホーンセクションは無し。代わりにメンバー紹介の際に "アナログ機材" と称される、テルミン、電子パーカッション、チューブラーベルなどを操るバンドメンバーがいた(ちなみにそのひとはかつて「今夜はブギーバック」をカヴァーしたこともある某ユニットのメンバーである。こんなところでその姿を見ることになるとは思ってもみなかった)。

披露された全17曲のうち、7曲が新曲。
それらの新曲は歌詞がスクリーンに投影され、またアンコールにおける斬新な趣向の演出の効果もあり、初めて聴く曲ばかりであるにもかかわらず、馴染みにくさを感じることはごくごくわずかにおさえられた。
逆に、残りの10曲の既発曲は、今回のツアーのバンドに特化された新しいアレンジに改変されていることから、新鮮さと若干の戸惑いを持って目の前に現れた。
つまり新曲と旧曲がお互いに歩み寄りを見せることで、おおよその中間点に落ち着いてバランスし、それなりの統一感を持って観客に迎え入れられることに成功していた。

新曲は、1997年頃の一連のシングル作(『Buddy/恋しくて』『指さえも/ダイスを転がせ』『ある光』『春にして君を想う』 )などと似た空気感があり、なおかつそこに現在の、父親となった小沢健二から紡ぎだされる歌詞によってアップデートされた楽曲という印象。
20年近く行き先を迷いさまよった方向性が、紆余曲折を経て1997年と2016年がようよう直結した、という新曲群。これらは音源化するのかしないのか…。僕は、しないんじゃないかと思ってる。それか、もしもする場合はライヴ音源をそのまま出すとか。

エスノな頭飾りを身に着け、顔にペイントを施した小沢健二の声は、20数年前よりも太く、力強さを感じるものだった。
しかしその佇まいや一挙手一投足(両手を握りしめて胸の前でキュッとするポーズとか、ギターを弾きながらぴょんぴょん跳ねる動きとか)には可愛らしさと若々しさが全快の、"変わらない" 小沢健二そのものであった。青年47歳。

そんな至福の時間は、アンコールの最後の言葉によって唐突に終わる。
「これが最後のカウントダウンです。」「ごー、よん、さん、にー、いち…。」

「日常に帰ろう。」

魔法が、解けた。

こんな残酷で、観客を一気に突き放す言葉があるだろうか。
逆説的に言えば、この言葉によって初めて、僕達はライヴ中に小沢健二の魔法にかかっていたことを知るのだ。

小沢健二の帰る日常とはどんな景色なのだろう。
自分の日常も美しいものにしていかなければいけない。そんなことを思う。

しかし、今から思い返すと、本当はあの言葉で魔法が解けたのではなく、実はあの言葉で魔法にかけられたのかもしれない。
甘いライヴの時間を再び希求する気持ちと同様に、美しい日常を希求する意識を芽生えさせられたのかもしれない。次のライヴを観るまで。
そんなことも思う。

これが小沢健二が使った魔法の正体なのかもしれない。

ところで "Gターr ベasス Dラms キーeyズ" ってサブタイトルを見ると、どうしても真保☆タイディスコの "住m場syo着るmのからまって" を思い出してしまうのは僕だけ?

セットリスト
01. 昨日と今日
02. フクロウの声が聞こえる
03. シナモン (都市と家庭)
04. ホテルと嵐
05. 大人になれば
06. 涙は透明な血なのか? (サメが来ないうちに)
07. 1つの魔法 (終わりのない愛しさを与え)
08. それはちょっと
09. ドアをノックするのは誰だ?
10. 流動体について
11. さよならなんて云えないよ
12. 強い気持ち・強い愛
13. 超越者たち
14. 天使たちのシーン
15. 飛行する君と僕のために
16. ラブリー
17. その時、愛
(アンコール)
18. シナモン (都市と家庭)
19. フクロウの声が聞こえる

水曜日のカンパネラ 競演ライブツアー ジパング @ 神戸太陽と虎 2015/12/19 


僕にとっては3週間振り、通算7回目の水曜日のカンパネラのライヴは、ニューアルバム『ジパング』(過去記事)の名前を冠した全国ツアーの追加公演で、競演ツアーという名前のもと、台湾・高雄(競演:黒狼)、広島(競演:tricot)、神戸(競演:吉田一郎不可触世界)の3箇所で行われるツーマンの中の神戸公演。

会場となった太陽と虎には水カンはまだ無名だった時代に何度か出演経験があるらしいが、キャパ250という、現在の水カンにとっては小さすぎると言わざるを得えないライブハウスでのチケットは、当然のようにソールドアウト。そんな中、何と何と、輝く整理番号1番(!)のチケットを手に入れた僕は、Twitterのフォロワーさんと軽くビールを飲んだ後、悠々と開場時間ギリギリに会場へと向かったのであった。
それにしても整理番号1番なんて人生初ですよ。以前タワレコのインストア(過去記事)で2番の経験はあったけど。

開場を待っていると、タイミングよく水カンのエンジンことケンモチヒデフミさんが出てきたので、熱い抱擁を交わす(笑)。
僕は今まで水カンのライヴを7回観たけど、そのすべての会場にケンモチさんが来ていた。ケンモチ率100パーセント。これってすごくない?(すごくない?)

会場と同時に開場に入り、ドリンクチケットで交換した生ビールを手に最前列ど真ん中に陣取る。umeda AKASO(過去記事)ではステージの両端でゆらゆらとゆれていた水カンのロゴの入った飾り布はなく、また今回は渡辺直監督によるVJもないようだ。しかしケンモチさんによる『ジパング』にからめたダジャレを織り交ぜたおぼつかない(風な)影ナレは太陽と虎でも健在。ケンモチさん役者だなぁ。

先ずは、Zazen Boysのベーシスト吉田一郎によるソロ・プロジェクト、吉田一郎不可触世界。
コムアイちゃんが出てくるまでの40~50分ほどお付き合いください、という挨拶とともにスタートしたライヴ。Rolandのコンパクト・サンプラー4台(?)とスタインバーガーのヘッドレス・エレキベースから奏でられる音は思ってた以上にエレクトリックかつダンサブルで気持よく、初めて観たライヴだったがすっかりその世界観にトリコになってしまった。アンタッチャブル・ワールド? 違う、これがリアルなんだぜ。
今年出たアルバム、ちゃんと聴こう。

そして、水曜日のカンパネラ。
ステージのセッティング中に、セットリストをプリントアウトした紙がモニタースピーカー前の床に貼り付けられたのが見えてしまった。意識して見ないように見ないようにと心がけていたけど、やっぱりちょっとだけ見た(笑)。
ジパングのワンマンツアーでは「ラー」から始まるのが常だったが、「メデューサ」のイントロが流れて意表を突かれた。客席の後方から、シャンデリアではなく何故か電気スタンドを掲げたコムアイさんが、ぎゅうぎゅうのフロアを歌いながら縦断する。
ステージにたどり着いたコムアイさんは、そのまま「シャクシャイン」へ。僕の目の前20〜30cmほどの距離で歌い跳ね躍るコムアイさんを僕は必死で見上げ、声を張り上げ、腕を振り上げた。「シャクシャイン」の途中で最前列のお客さんに歌うようコムアイさんからマイクが回ってきたが、あんなの歌えないよ!(隣りにいた某さんは歌えてたけど!)

次、「桃太郎」やります、とMacBookのiTunesをクリックするコムアイさん。お、「ディアブロ」から「桃太郎」という鉄板の曲順を今回はやらないのか。今回のセットリスト、なかなか斬新だぞ…。
岡山県名物きびだんごならぬ兵庫県名物神戸プリンを観客に投げつけ(ちなみに大阪では551蓬莱の豚まんでした)、"き・び・だーん" でフロア一丸(たぶん。2列目以降の様子は見えないので)となって腕を振り、続く「ディアブロ」へ。

"切れ痔とイボ痔とその仲間たちも" と歌いながらコムアイさんがくるっと背中を見せ、僕の眼前で人差し指を自らのおしりの穴に突き立てる様を見せつけられた時は、本当はポーズだけでいいハズなのに結構深く(第一関節)まで指を入れるんだなぁ、プロだなぁ、と妙なところに感心するばかりであった。
「ディアブロ」の終盤でオケが跳んだりとぎれとぎれになるトラブルがあり、MacBookを交換することに。あれ? こないだ新しいの買ったんじゃなかったっけ?

MC。『HEY!HEY!NEO!』に出演した話から、何故か尼崎を光化学スモッグ公害にからめてdisり気味。
また、初めてカンパネラのライヴに来た人に手を挙げさせるとかなりの割合で手が挙がったので、今さらだけどちゃんとライヴやります、と襟を正すコムアイさん。

「ツイッギー」では、アウトロのBPMがどんどん上がっていって、一瞬間をあけて「ウランちゃん」のイントロが入った瞬間、コムアイさんはしめたという顔を見せた。「ツイッギー」から「ウランちゃん」には、ノンストップでつなぎたいと思ってるのかも。
残念ながらいまひとつ低域のパワーに欠けるサウンドシステムのため、「ウランちゃん」の凶暴な魅力は半減だったが、それでも僕はコムアイさんの姿を見上げることもせず、コムアイさんのadidasの白いスニーカーがまるでフットワークのように細かくステップを踏む様を意識の端に映しながら、ただひたすら頭を振った。
「ユタ」では、コムアイさんは本当に気持ち良さそうに歌う姿を見せ、反面「ラー」ではころころと変わる豊かな表情を見せた。マジ、ジャスティスだ。

ツアーでは毎回お客さんに聞いてるんですけど、と「猪八戒」と「小野妹子」のどちらを先に演るかをお客さんに手を挙げさせたところ、「小野妹子」に手を挙げたお客さんの方が多かったらしく、「小野妹子」を先に演ることに。大阪では「猪八戒」が先だったので僕も「小野妹子」に手を挙げた。前日の名古屋では「猪八戒」に手を挙げたひとの方が多かったらしく、会場によって違う反応があるのをコムアイさんは面白がっていた。山田孝之になったつもりで歌います、と言って歌い始め、そして「猪八戒」ではコムアイさんが三蔵法師に扮し、猪八戒が誰なのかはわからなかったけど、沙悟浄になっていたのは吉田一郎さんで、さらに盛り上がった。

最後の曲は、やはり定番の「ドラキュラ」。フロアに降り立ったコムアイさんの行く末にはいつの間にか脚立が立てられており、フロアの海をかき分けながら脚立の頂上に登り、歌う。お客さんひとりに独唱させる罰ゲームのコーナーも健在。ステージからはスタッフや吉田一郎さんたちがサインの入った風船を次々と投げ入れる。歌い終わったコムアイさんは、立ったままの脚立の上に座ったまま後方にゆっくりと運ばれていった(ひゃあ、と軽く悲鳴を上げてはいたが)。
いつの間にかステージに戻ったコムアイさんは、残った風船をフロアに放り投げ、ありがとうございましたと一言二言挨拶して、本当に終了。

およそ60分間のライヴ。アンコールもなし。それでも物足りなさを一切感じなかったのは、最前列ど真ん中という超めぐまれた位置で見ることが出来たことはもちろん、これが最後の水カンのライヴになってもいいと思えるくらい全力で挑もうと、当初から心に決めていたからだ。次もまた観れると思いながら(しかも整理番号1番)観た前回のライヴは、どこか余力を残した楽しみ方をしてしまっていて、実は少し後悔していたのだ。そのため今回は、2月のワンマンのチケットもあえて取らずに、自分を追い込んでライヴに挑んでみた。

今回のライヴ、本当に多幸感に満ち足りた、幸せな時間でした。一片の悔いなし。


水曜日のカンパネラ 共演ライブツアー ジパング @ 神戸太陽と虎 2015/12/19 セットリスト
01. メデューサ
02. シャクシャイン
03. 桃太郎
04. ディアブロ
05. ツイッギー
06. ウランちゃん
07. ユタ
08. ラー
09. 小野妹子
10. 猪八戒
11. ドラキュラ

水曜日のカンパネラ ワンマンライブツアー ジパング @ umeda AKASO 2015/11/27 


僕にとっては1月半振り、通算6回目の水曜日のカンパネラのライヴは、ニューアルバム『ジパング』(過去記事)の名前を冠した、全国7ヶ所を巡るワンマンツアーの大阪公演。会場のumeda AKASOって知らないなぁとか思ってたら、実は元バナナホールのことでした(笑)。

会場のキャパ700に対して、僕の前売券の整理番号は643番。今回は前の方で観るのはあきらめて、ライヴ会場全体の雰囲気を楽しもうと、僕の心は初めから決まっていました。はっきり言って余裕シャクシャクシャクシャインだったわけですが、ま、その理由は来月あたりにあきらかになるでしょう(笑)。
そもそも今回のチケット、2度あった先行予約のいずれも抽選ではずれてしまい、一般発売でほうほうの体で取ったのである。水カンのライヴチケット、いつの間にかプラチナ化しとる。チケット取れただけでもonの字なのである。

入場すると、ステージのスクリーンに物販の紹介映像が流れ、時折たどたどしい影ナレが注意事項等を読み上げる(その正体は水カンの裏方その1ケンモチヒデフミ氏であった)。
開演時間を15分ほど押して、スクリーンに黄金のピラミッドの映像が現れた。

ステージ上手から登場したコムアイさんは、軽やかな振付とともに日清カレーメシとのコラボ曲「ラー」を歌う。トラックのベースがめっちゃ出ていて気持ちがいい。
「ラー」からノンストップで「シャクシャイン」へ。このつなぎ、今後定番化するか!?

"いー湯っだーね" "いー湯だね!" のコールの練習を始めるも、すでに全員がマスターしているのを目の当たりにして「みんなすぐに出来て面白くない…。」などと理不尽な悪態をつくコムアイさん。「ディアブロ」の低音の鳴り、最強でした。
「ディアブロ」から「桃太郎」へとノンストップで、こちらはもはや鉄板のつなぎだ。「ディアブロ」を演ったら次は「桃太郎」を期待しているファンも多いことだろう。

水カンクラシックのコーナー(そんなコーナーはないが)は、今回のツアーでは1stアルバム『クロールと逆上がり』(過去記事)に収録の「マルコ・ポーロ」を演るようだ。
僕は今年1月のツアー(過去記事)でもこの曲を聴いている(ハズだ)が、CDとくらべるとコムアイさんの歌唱力の著しい進歩が明らかだ。歌い終わった後にコムアイさんは「はぁ…いい歌だなぁ…。」とため息をついておられました。

「ライト兄弟」「ツイッギー」「ウランちゃん」と、『ジパング』楽曲が続く。
「ツイッギー」のアウトロがCDとは違うヴァージョンで、どんどんBPMが上がっていくので、このまま「ウランちゃん」につながるのかと思ったら、いったん音が止まって、普通に「ウランちゃん」がアタマから始まった。
個人的にライヴハウスで聴く「ウランちゃん」にはすごく期待していたんだけれど、もうベースがブンブン出まくっていましたね。クラブ慣れしていない子なんかは気分が悪くなるんじゃないかと心配してしまうくらいに。ジューク/フットワークという意味では、もう少しスネアを強調したほうが良さそうなものだけど、特定のジャンルの音やマナーに寄り過ぎないところが水カンの良いところなのかもしれない。

MC。今朝梅田の銭湯に行ったら入れ歯が置いてあって、それが気になって髪を乾かすのにもたついていたら脱衣場のテレビでヤフオクのCMが流れた、初めて自分が出演したCMをテレビで観た、前回のCMは結局一度もテレビで見ることがなかった、という話をされていました。
僕も前回のCMは一度もテレビで観たことがないままだったんですよね(今回の新しいCMはマツコ・デラックスの『夜の街を徘徊する』の録画を見ていたらたまたま録れていたので観ることが出来た)。

「ユタ」では、僕は前回のツアーではかなわなかったゆらゆらと踊ることが出来て、とても気持ちが良かった。「ユタ」はオオルタイチが作っただけあって、クラブ寄りなのが良いすね。実は「ナポレオン」よりもクラブ寄りの音かもしれない。

MC。「メデューサ」のMVでコムアイさんが来ている黄色のワンピースは、コムアイさんがアメ村の古着屋で買ったヴェルサーチのワンピースで、ヴェルサーチのロゴがメデューサになってるからぜひともこの服を着たかった、でもTwitterとかを見ててもそのことに気づいてるひとはいないっぽい、ヴェルサーチと中国頂上の古着を見つけたら画像を送ってほしい、とのこと。

その「メデューサ」では、天井からするすると降りてきたMVに登場するシャンデリアをかついだコムアイさんが、フロアに降りて縦横無尽に動きながら歌う。「ナポレオン」ではシャンデリアを赤い傘に持ち替えて、フロア後方のバーカンの天上に登って歌った。
ステージに戻り、先週行われたツアー初演の赤坂ブリッツでは演らなかった「ミツコ」のイントロが流れる。さすがにライヴで盛り上がる曲で僕も大好きなんだけど、トラックの鳴りについて言えば、『ジパング』の楽曲と比べて明らかに貧弱に聴こえるところに水カンの進化を見た。

次中国コーナーに入るんですけど「猪八戒」と「小野妹子」どっち先に演って欲しいですか?、と観客のひとりを指名して答えさせるコムアイさん。結果、「猪八戒」を先に演ることに。よりにもよって、準備に時間がかかる方を、とコムアイさんはここでも理不尽な悪態を見せた。
「猪八戒」ではコムアイさんは豚のマスクを被り、その左右には沙悟浄と三蔵法師も登場。その動きは、何故か「ディアブロ」のMVに出てくるお面の町娘のようであった。
続く「小野妹子」では、山田孝之になったつもりで踊って、と檄(?)を飛ばす。

最後の曲です、の言葉とともに、コムアイさんがヤフオクで落札した巨大な招き猫のバルーンをフロアに放ち、ライヴのラストを締めくくる定番曲である「ドラキュラ」をみんなで大合唱。大団円とともにライヴは終了した。客電がつき、スクリーンにはコムザルと "またね" の文字(これ、前回の大阪のツアー(過去記事)では見られなかったのだった)。ケンモチさんのたどたどしい影ナレが客出しを始める。鳴り止まないアンコールの手拍子。水カンは基本的にアンコールはやらないが…。

果たして、ステージ上に再び現れたコムアイさん。
先週の赤坂ブリッツでMacBookの音が止まるトラブルがあったので、今日のライヴから新しいMacBookを使っている、先週まで使っていたMacBookは高校の卒論を書くのにも使っていたので6年使った、新しいMacBookになって軽くなったのでライヴのための持ち歩きが楽になった、等々。
MacBookが新しいのでまだ今日演った曲しか入っていないが、もう1曲だけ何がいいかを観客に聞くと「ラー」の声が上がったので、もう一度「ラー」を演ることに。"ラー!" と "GO!" の振り付けの練習をして、二度目の「ラー」。大いに盛り上がりました。

実質100分ほどのライヴ。終演後の物販ブースでのサイン会等がないのは、ライヴの規模が大きくなればそうなるのは必然だと思うし、時間的な短さを補ってなお余りある、全力疾走で内容の濃いライヴでした。僕は未だに水カンのライヴの魅力をロジカルに説明できないでいるのだが、あの純度の高い楽しさ、ほんとなんなんだろうな…。

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水曜日のカンパネラ ワンマンライブツアー ジパング @ umeda AKASO 2015/11/27 セットリスト
01. ラー
02. シャクシャイン
03. ディアブロ
04. 桃太郎
05. マルコ・ポーロ
06. ライト兄弟
07. ツイッギー
08. ウランちゃん
09. ユタ
10. メデューサ
11. ナポレオン
12. ミツコ
13. 猪八戒
14. 小野妹子
15. ドラキュラ
16. (アンコール) ラー

OHH_CHANOMA #2 @ SOCORE FACTORY 2015/11/06 


SOCORE FACTORY presents OHH_CHANOMA #2

南堀江のSOCORE FACTORYが送る、OL Killerを招聘するイヴェントOHH_CHANOMAの第2回が、およそ1年ぶりに開催された(第1回に遊びに行った記事はこちら)。
前日には岡村靖幸は "2015 FALL~WINTER TOUR『愛の意味』" の大阪公演@フェスティバルホールを行っており、その翌日というタイミングでの今回の興行である。今まではツアーの前日にOL Killerの興行を行うケースが多かったように思うが、ツアー本編のコンディションへの影響を考えれば今回のようにツアーの翌日に、岡村靖幸にとっては余技みたいなものであるOL Killerのスケジュールを入れるほうが理にかなっていると言えよう。
ちなみに、僕は前日のツアーには不参加でした。岡村靖幸のライヴはスタンディングで観たいので。

僕が入店してビールを手に友だちと合流したときは、すでに3組目のDJであるオカダダがプレイ中。metomeとCrock Hazard(ともにライヴ)も楽しみにしていたんだけれど残念ながら観れなかったな(…というようなことは実は後にわかったのだが)。
この日のオカダダは、テクノとハウスとディープなEDMのちょうど中間地帯を行き来するかのような絶妙かつ渾身のDJで、超楽しかった。お客さんの7割は、OL Killerの登場を待ちわびてなるべくフロアの前方の位置を保持しておこうという場所取りベイベの皆さんだったが、オカダダのプレイは彼女たちをも踊らせることに成功していた。

オカダダのDJが終わっていったん音が止まったので、僕は次にmetomeかCrock Hazardのライヴが始まるのだろうと思い、転換の間にビールのおかわりをしようとバーカンに戻って友だちとしゃべってると、岡村靖幸の最新シングル「ラブメッセージ」が流れ、そしてブースにはDJワイルドパーティーとDJトイプードルこと岡村靖幸の姿が。え?早ない?と思いながらふたたびフロアへ。
OL KillerのDJは、言ってしまえばDJコンサートなわけだが、それにしても実によく出来たDJコンサートでありショウであり、岡村靖幸ファンにとっては本当に楽しくて仕方がない。客をあおる術に長けた演者と、演者の繰り出すものは100パーセント受け入れる勢いのお客さんたち。また、僕自身はその構造に加え、クラブ・トラックという限定はされるものの、現在の岡村靖幸が普段どんな音楽を好んで聴いているのかという問いかけのヒントを少しでもつかみとれるんじゃないかと思って、そういった面でも楽しんでいる。
1年ぶりに観たOL Killerは、やはりアッパーなEDMを主軸に据えたプレイ内容。DJトイプードルはときにマイクを持って歌い、デェンスし、ミックス時は必死にCDJとミキサーとにらめっこし(笑)、終始楽しそうにしているお姿を拝することができる。ファンはもうそれだけでも満足なのだ。
プレイの終盤はトイプードルとワイルドパーティーが後方に下がり、DJホワイトタイガーが登場して数曲かけて終わり、といういつもの謎スタイル。いつも思うがどういう意味があるんだこれ。で、ホワイトタイガーの終演の挨拶を聞いて、metomeとCrock Hazardは観れなかったことを知ったのである。

すっかり自分の言葉で語ることの少なくなった岡村靖幸だが、OL Killerの活動について、彼の中ではどのような位置づけで、またどのような考えで活動を続けているのか、いつか語って欲しいと切に願っております。

Towa Tei "Cute" Release Party In Osaka @ CCO名村造船所跡地 2015/10/31 



覇楼宇陰(はろうういん/from 民明書房)のこの日、テイトウワのニューアルバム『Cute』のリリース・パーティーで面白そうなDJの人たちのプレイが聴けそうなイベントがあったので、名村くんだりまで遊びに行ってきました。
あ、相変わらずイベントレポを書くのは苦手なので、箇条書き形式で手短に。

▼北加賀屋の駅に着いたら、駅のコンビニというかキオスクにDJ Tasaka氏みたいな不審者ひとがぶらついていて、さすが北加賀屋だと思った。

▼TremorelaさんのDJ、ハウスやディスコっぽいのからゴリゴリなトラックまでかかって楽しかった。思わずShazamした終盤にかけてた曲、Fonoの「Real Joy」ってトラックがカッコよかったです。

▼さっき駅で見かけたひとがアッパーでキャッチーな、これぞTasaka節と思うようなディスコ・トラックを次々とかけて、その安定感と楽しさにすっかりやられてしまった(ご本人でした・笑)。

▼Tasakaの合間にLicaxxxをチラ見。ディープめのテクノ/ミニマルをかけておられました。実物も美人ですね。

▼ダダさま、割とファンキーな感じの4つ打ちが多くて、だいぶお客さん集まってきた。

▼セク山さんは超楽しかった! ベタっちゃあベタなんだけど。

▼初めて生で聴くまりんのDJ(ライヴは観たことあるけど)。スポーティーなテックハウスって感じで、有無を言わさず淡々と、延々と踊らされる感じは、ああ、昔のテクノのクラブってこんな感じだったなぁとちょっと懐かしくもあり。

▼SekitovaはKozeあたりの変なテクノをたくさんかけてて面白かった。

▼Taihei Koyamaさん、存じ上げない方だったけど、終始懐かしい90年代歌モノUSハウスって感じで、今この辺のかけるDJって少ないよなぁ(隙間産業)とたいそう楽しゅうございました。

▼本日の主役、テイ・トウワ氏のDJ。この日はポップなクラブトラック寄りの曲をかける営業スタイルに徹していたのかな。それまでのアクトとくらべて高音がキンキンに出過ぎていて耳が疲れてしまった。でも来年出るMetafiveのアルバムから何曲か聴けたのは良かった。

▼やはりイベントの性格上、テイトウワっぽい風貌のひとや高橋幸宏っぽい風貌のひとが何人かいて、そのことをハロウィンにからめてツイートしたらテイトウワ本人に拾われて、その後さらにそれが高橋幸宏本人にも拾われてしまい、けっこう大変なことになってしまった。

▼イベント終わりに難波で行ったちゃんこ鍋屋が安くて美味しかったです。