岡村靖幸 - エチケット 

Artist: 岡村靖幸
Title: エチケット (ピンクジャケット)
Label: V3 Record
Catalog#: V31
Format: AAC
Released: 2011
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Artist: 岡村靖幸
Title: エチケット (パープルジャケット)
Label: V3 Record
Catalog#: V32
Format: AAC
Released: 2011
[試聴]
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岡村ちゃんの、3度の逮捕を経ての待ッ望ッの復帰作。ただしセルフカバー集なので、"完全復活" という言葉は僕はまだ使わないでおきます。近い将来のオリジナルアルバム発表の際までとっておく。

それぞれ40分前後のアルバムを、2枚組とか1枚にまとめるのではなく、わざわざ2枚に分けてリリースしたのは、ビジネス上の理由以上のものはないのだろうけど、今回の復活に合わせて、リアルタイムの岡村ちゃんを知らないクラブミュージック好きな若い世代の間にも岡村ちゃん再評価熱が広がっているみたいなので、そんな向きにはパープルジャケットの方をオススメ。4つ打ちやエレクトロビートを使った岡村ちゃんの作品のファンキーな面が楽しめると思います。
ちょっととっちらかったアレンジは残念だし、トラックの構成がDJの際に使いにくそうではあるけれども。岡村ちゃんの楽曲の良さを引き出すには、もっとシンプルなアレンジのクラブトラックのほうがより彼のファンクが際立って良いと思うんだけどなぁ。

あ、ファンは2枚とも買え。

とりま、現在の岡村ちゃんの言葉で、今回のレビューは締めにしたいと思います。
「人のことは分かりませんし、憂うのは難しいことです。自分自身をいい感じにすれば世界は変わります。世界はあなたしだいでどうにでもなりますよ。多分。」
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Organization - * 

Artist: Organization
Title: *
Label: ExT Recordings
Catalog#: EXT-0016
Format: CD
Released: 2011
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かつてTransonic、現在ExTを主催する永田一直によるソロ・ユニットOrganizationの、アシッド縛りの過去作品集。今回リマスタリングされているとは言え、Transonicのコンピ収録曲なんかはすべて持ってるので、From Time To Timeリミックスの未発表ヴァージョン目当てに買ったということになる。

#1はTransonicの名無しのアシッド・コンピ (TRS-25032/1999) から、#2はTransonicのコンピ『Transonic (970-1450km/h)』(1994) から、#3はExTのコンピ『Electro Dynamic Essential』(2006) から、#4はSyzygyのコンピ『Believe In The Frequency Power』(1993) から、#5はTransonicのコンピ『Transonic 3 (Range)』(1994) から、それぞれ再録。
ハードアシッド (#3) だったりアンビエント (#5) だったりもするが、ほとんどが90年代前半の曲なので303以外のシンセの音やトラックの構造やなんかに多少の古さを感じないでもないが、基本的にシンプルなトラックなので、アシッド好きであれば今でも充分聴ける。

で、From Time To Timeによる「Used UFO」のアンリリースド・リミックス。
これは元々『Transonic 5 (Re-Entry)』(1995) というコンピレーションCDに収録されていたものがオリジナルなのだが、今回収録されたものは、当時リリースが予定されていながら結局お蔵入りとなった12"(カタログナンバーはTRS-LP)のために制作された別ヴァージョン。12" Editというタイトルからしてあまり大きくいじられていないのだろうという勝手な想像は小気味良く裏切られ、オリジナルと比べて大幅な改変がなされている。From Time To Timeのアルバム(過去記事)にも通じる、ひとつひとつが推敲されたであろう透明感のある玉のような電子音がぶつかることなく、しかし有機的に絡み合いながら生み出される空間的なグルーヴが凄まじい。

このミニアルバム、店によっては特典CD-Rが付いていたりしたんだね。僕はフツーにAmazonで買ってしまったよ。
Organizationは最近はこういったアシッドな芸風でライヴ活動を繰り広げているそうで、こういったヴェテランの動きは何とも頼もしい限りです。では。

アシッドは エヴァーグリーンと 見つけたり
びびんば
(↑『吉田類の酒場放浪記』のラストでスローモーションで去って行く後姿の類さんのイメージで。)
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小沢健二 - シッカショ節 (ひふみよ/2010) 

小沢健二 - シッカショ節
Label: ひふみよ
Format: MP3
Released: 2010-07-06
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七夕の前日である昨日リリースされた小沢健二の最新音源は、先日のツアーで披露された新曲「シッカショ節」(5月25日に中野サンプラザで録音されたもの)。ライヴ中のMCでも「盆踊りとかで使ってください。」と言っていたのでじきに音源が出るのだろうとは予測していたが、CDとかではなくて配信でした。しかも投げ銭式。楽曲をダウンロードして、気に入ればお金を払う。しかも今どきPayPalとかじゃなくて銀行振込。まぁその理由はダウンロード・ページに解説があるけど、たぶん実際は銀行振込の方が面白かったからだけだと思う。
「シッカショ節」は、ライヴの中では "笑いとはそもそも内輪のためのものだ" みたいな内容の朗読につながっていて、しかし僕の中ではその詩の内容とこの曲とがいまいちきちんとつながらなかったんだよなぁ。ま、オザケン的には、この曲には身内(おそらくニホン人のこと?)同士で「わかるわかる。」とニヤッと出来る要素が込められているそうです。
ライヴでやった新曲の中では、僕は「時間軸を超えて」がとても良かったと思う。また投げ銭式でもCDとかでもいいので、きちんとリリースしてください。あ、その前にこの「シッカショ節」のドネーション・・・じゃなかった、投げ銭しに銀行行かないと(僕はネットバンクやってないので)。
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Optimo - In Order To Edit (R & S/2009) 

optimo.jpgOptimo - In Order To Edit
Label: R & S Records (RS 0901CD)
Format: CD/MP3
Released: 2009
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いったん倒産したけど2006年に復活した新生R & Sは、新曲も出してるけど、どちらかというと過去の遺産で商売している印象なのですが、この90年代前半の初期R & Sの名曲群をOptimoがミックスしたアルバムもそんな感じ。しかし、ここではR & Sがリスニング・テクノやドラムンベースに向かう以前のオールドスクールなレイヴ・クラシックスを、現在のデジタル技術でミックス、エディットしていて、これはこれで斬新。選曲や曲順については初期R & S楽曲のサンプルを聴かせます、といった趣きの方が強いかもしれないが、それでもオールドファンは泣いて喜ぶ内容でしょう(ちなみに僕はこのあたりのレイヴは実はリアルタイムじゃないのですが、でも泣いて喜ぶ)。それにしても、R & Sってここまでレイヴを包括していたレーベルだったんだなぁ、と再確認。
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Osborne - The Ghostly Remixes (Ghostly International/2010) 

Osborne - The Ghostly Remixes
Label: Ghostly International (GI-94)
Format: MP3
Released: 2010
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本日確定申告してきました(詳しくはまた、家blogのほうで)。

OsborneことTodd Osbornによる2008年の傑作アルバム『Osborne』(過去レビュー >>)からの3曲入りリミックスEP。ヴァイナルには「Junk Food」のLukidリミックスが、デジタル・リリースには「Outta Site」のLuke Vibertリミックスと「Wait A Minute」のArto Mwambeリミックスが、それぞれ追加収録されている。僕はと言えば、ここにきてようやくデジタル・リリースされた「Outta Site (Luke Vibert Remix)」がうれしくてファイル版を・・・。
リミキサーの並びは比較的フリーフォームな音のアーティストばかりを選んでる感じで、あえて正統派サウンドを狙ってやったとしか思えなかった件のアルバムよりも、本来のTodd Osbornのカラーを表してる感がある。今回、リリースがSpectral Soundではなく親レーベルのGhostly Internationalなのも、音楽性から考えると納得。しかし、やはりTodd Osbornの敬愛するLuke Vibertによる、ブチ切れ感たっぷりのリミックス仕事が群を抜いていると言わざるを得ない。
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