Christian Prommer's Drumlesson - Drum Lesson Vol.1 (Victor/2008) 

Christian Prommer's Drumlesson - Drum Lesson Vol.1
Label: Sonar Kollektiv / Victor (VICP-64094)
Format: CD/AAC
Released: 2008
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
今年上半期の話題盤(あれ? 昨年末あたりから出回っていたような気もしますが・・・)、Christian Prommerをプロデューサーとするジャズメンによるテクノやハウスのジャズ・カヴァー集。「Firecracker」と「Hi-Tech Jazz」の2曲をボーナストラックとして収録のニホン盤発売を待って購入(それでもずいぶん前の話だなぁ)。
昨年の「Strings Of Life」(過去レビュー >>)が原曲のテイストを損なわずジャズピアノとしてもきちんと作られていてけっこう度肝を抜かれたのでアルバムにも期待していたのですが、いやぁ、これは期待通り。
ジャズ化しても違和感のないような選曲がきちんとされているし(「Higher State Of Consciousness」だけはちと無理があるかな)、単純にピアノトリオの作品として良くできているので、仮に原曲を知らなくても充分楽しめる。
白眉なのはやはり「Strings Of Life」と、それからニホン盤ボートラの「Hi-Tech Jazz」。このアルバムは「Hi-Tech Jazz」のために、絶対ニホン盤の方を手に入れるべき。
Tracklisting >>

【ビール】 Erdinger Weiβbier Mit Feiner Hefe 

先月、父の日に白・金・黒のドイツビール3本セットをプレゼントしたのですが、実はこっそりと自分の分も買っていたのです。
というわけで、まずはエルディンガーの小麦ビール(ヴァイツェン=白)を飲んでみました。

色は白濁した橙色で、泡立ちはすこぶる良い。
口に含むと、きりりと締まった炭酸と、少しだけ酸味のある柑橘系の香りが、とても爽やか。
飲み干すと、喉の奥から口内にかけてごくわずかにひろがる蜂蜜のような甘みのフィニッシュ。

じっくりと味わいたい系でありながら、ニホン人好みのキレにもめぐまれた、バランス感覚に秀でたビールだと感じました。旨いです。

Hiromi's Sonicbloom - Beyond Standard (Telarc/2008) 

Hiromi's Sonicbloom - Beyond Standard
Label: Telarc (UCCT-9007)
Format: CD+DVD
Released: 2008
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
今年のフジテレビの27時間テレビは面白かった!! 懐かしさももちろんあるんだけど、大御所と言われるベテラン芸人達の力を見せつけられたって感じでしたね。こういうの見せられると、今の若手はパワーがないか偏ってるかのどっちかなんだなぁ。

ジャズピアニスト上原ひろみが率いるバンド "Sonicbloom" の2ndはカヴァー集。プレスリリースなどを見るとスタンダード集ということですが、嘘をつけ(笑)という感じの選曲。
上原ひろみのリリース・ペースの速さは多分にレコード会社との契約の関係があるのだろうけど、チック・コリアとのライヴ盤過去レビュー >>)に続いてリリースされたのがこのカヴァー集ということで企画盤が2枚続いたわけであり、Snicbloomの1stに当たる『Time Control』(過去レビュー >>)には、やはり当人としてもやり切った感が充足していたものと思われます。と同時に、次作はおそらくSnicbloomのオリジナル作であり、それは『Time Control』以上に力の入ったものを出してくることが想像に難くないのです。
そんなわけで、今作は良い具合に力の抜けた、リラックスした作品になってると思います。と言ってもぬるい演奏なわけはあり得ず、フュージンスキーのギターをフィーチュアしたSnicbloomの緊張感のありつつ遊び心の感じる演奏は相変わらず最高。
しかし緊張感という意味においては、ボートラのライヴ版「Return Of Kung Fu World Champion」に勝るものはないです。この1曲だけで僕は昨年のライヴ(過去記事 >>)の感覚を思い出して涙が出そうになりましたよ。
DVDの方も、上原ひろみの超絶技巧をヴィジュアルで楽しむことが出来てオススメです。
Tracklisting >>

Rhythm & Sound - w/The Artists / The Versions (Burial Mix/2003) 

Rhythm & Sound - w/The Artists
Label: Burial Mix (BMD-2)
Format: CD
Released: 2003
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
Rhythm & Sound - The Versions
Label: Burial Mix (BMD-3)
Format: CD
Released: 2003
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
CDで聴くBasic Channelガイド 第8+9/12回

Basic Channelは、2001年になると70〜80年代のNYのルーツレゲエのレーベルWackie'sのカタログ再発作業に手をつけます。また、2003年にはBasic Replayという、これまた過去のレアなレゲエの再発レーベルを開始。いよいよもってテクノとの関わりが薄まっていく中、リリースされたのがこの2枚のCD。その内容は、2001年から2003年にかけて、8人のレゲエ・シンガーをフィーチュアしてリリースされた8枚の10インチをそのまんままとめたもの。A面のヴォーカル曲ばかりを集めたのが『w/The Artists』で、B面のヴァージョン(インスト)ばかりを集めたのが『The Versions』です。これ、なんで2枚組で出さなかったんだ!? 乱暴に言うと、レゲエ好きな人は『w/The Artists』を、テクノ(?)好きな人は『The Versions』を買えってことか。
正直この辺りになるとBasic Channel=Rhythm & Soundの活動に特に思い入れることもなく、このアルバムもそうそう何回も聴いていなかったりしたのですが、今回久し振りに聴いてみると、お、けっこういいやん、という感じ。前にも書いたけどRhythm & Soundのレゲエ/ダブは夏に聴くべき酩酊音楽だわ。とくに『w/The Artists』の方は気付けばリピートしてしまっていました。僕はこのアルバムに関してはヴァージョンよりも歌入りの方が好きだなぁ。
しかしRhythm & Soundのダブは確かに好きなんだけど、かつてはBasic Channelという革新的な音楽をやっていた2人がわざわざメインプロジェクトとしてやることなのかという疑問は、うっすらとではあるが常に付いて来ます。
Tracklisting >>

Stakker - Eurotechno / Humanoid - Sessions 84-88 (Rephlex/2003) 

Stakker - Eurotechno
Label: Rephlex (CAT 129 CD)
Format: CD
Released: 2003
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
Humanoid - Sessions 84-88
Label: Rephlex (CAT 130 CD)
Format: CD
Released: 2003
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
UKアシッドハウスのオリジネーターのひとりであるHumanoidは、The Future Sound Of Londonの片割れであるBrian Dougansのソロプロジェクト。彼の80年代の過去作品を、Richard D. Jamesの奇形電子音楽レーベルRephlexが2003年にリイシューした2枚がこちら。
先ず『Eurotechno』は、Stakker名義で1989年にVHSでリリースされたCGによる映像作品のサウンドトラック盤。アシッドハウスのトラックが数小節単位で電子音のサウンドエフェクトに阻まれ、『Limited Edition Not For Sale』(過去レビュー >>)を彷彿とさせる、せわしないトリップが繰り返されるカットアップ作品となっている。
いっぽうHumanoid名義の『Sessions 84-88』は、そのタイトル通り1984年から1988年までの作品集。#07、18、19、23の4曲が1984年作、#16、17、20、21、22の5曲が1987年作、残る14曲が1988年作という内訳。Humanoid最大のヒット曲「Stakker Humanoid」(のリミックスヴァージョン)で幕を開け、シカゴ産のアシッドハウスとは違った電子音を前面に押し出すタイプのUKアシッドハウスのトラックが、短めにつながっていく。ピークは名曲「Cry Baby」。その後は一転、土着的な響きのモノトーンなブレイクビーツや小品の電子音楽が続く。
このあたりのUKアシッドハウスが、ユーロテクノ、レイヴへと続く道となるのです。
昨年、Humanoidの作品をFeadzをはじめとする数々のアーティストがリミックスした作品集『Your Body Robotic』がリリースされ、何度目かのHumanoid再評価も起こりそうな気配。そちらは僕は未聴ですが、近々手に入れたいと思っているところ。
Tracklisting >>

Scion - Arrange And Process Basic Channel Tracks (Tresor/2002) 

Scion - Arrange And Process Basic Channel Tracks
Label: Tresor (Tresor.200CD)
Format: CD
Released: 2002
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
家でエスプレッソを入れるのに初めてポッドを使ってみたけど、楽チンなのに美味しくてイイカンジイイカンジ! もうミルで豆挽くことはなくなるかも(入れるのも挽くのも相方ですが)。

CDで聴くBasic Channelガイド 第7/12回

これはBasic Channelの作品というよりも番外編に近いかな。Basic Channelレーベルのバックカタログから、ScionことSubstanceとVainqueurの2人が選曲し、 Ableton Liveでミックス、再構築したという1枚。と言ってもRichie Hawtinの『DE9』のように原型を留めないほど細切れにエディットされてるわけではなく、DJミックスの延長線上として聴ける。
ぐわんぐわんとエコーのかかったアブストラクトなウワモノと性急なビートが織りなす初期Basic Channelの世界を、これでもかとノンストップ仕様で聴くことが出来るのはこのアルバムだけ! 鳥山明先生の作品が読めるのはジャンプだけ!
そんなわけで(?)先日出たばかりの初期Basic ChannelのコンピCD『BCD-2』が気に入った向きは、このCDも何とかして探し出してみて下さい。オススメ。
Tracklisting >>

Deskee - No.1 Is The Number (RCA/1990) 

Deskee - No.1 Is The Number
Label: RCA (2429-2-R)
Format: CD
Released: 1990
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
今日、会社のビルの全館冷房が故障してストップした。オフィスはみるみる灼熱地獄に(笑)

ラッパーのCrumpley、WestBamことMaximilian Lenz、そしてその長年のパートナーでエンジニアのKlaus Jankuhnによるヒップハウス・ユニット、それがDeskee。このアルバムを中古屋で見つけてDiscogsのページをざっと見たときに、あ、2ndアルバムなんだなと早とちりしたのですが、『Dancetracks』という名前のアルバムは本作と同内容であり、本作は1stアルバムでしたわ。
シカゴハウス、当時のニューヨークハウスっぽいディスコハウス、WestBamの趣味であろうAfrika Bambaataa直系のエレクトロ、レゲエ/ダブ、それらのトラックの上をもっさりしたラップが乗っかるというスタイル。現在のWestBamにつながるようなサウンドにはあまり感じられない。しかもアルバム中いちばんヒップハウスっぽくてカッコイイ「No.1 Is The Number」はWestBamの手による曲ではないし・・・。
それでもAmazonのマーケットプレイスでは何枚も1円で売られているし、ヒップハウス好き、それからWestBamファンの向きはいちど手にしてみても良いのでは。
Tracklisting >>

Rhythm & Sound - CD (Rhythm & Sound/2001) 

Rhythm & Sound - CD
Label: Rhythm & Sound (RSD-1)
Format: CD
Released: 2001
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
3月に島之内のアジアマートで買ったまま保存していた三農のスタ麺(パッケージはリンク先のものとは別)を食った。・・・辛っらぁ〜!!

CDで聴くBasic Channelガイド 第6/12回

Rhythm & Soundレーベルは1997年から2002年にかけて、7枚の12"と1枚のコンピレーションCDをリリースしている。同じRhythm & Sound名義でリリースするBurial MixがTikimanをはじめとするレゲエシンガーをフィーチュアしたダブ・レーベルであるのに対し、このRhythm & Soundは主にダブのインストゥルメンタル・トラックをリリースするレーベルという位置付けであるようだ。
本コンピでは、02番から06番までの5枚の12"からの9曲と、2001年にPK Recordsよりリリースされたスプリット10"収録曲 (#01) の10曲が聴ける。1曲 (#05) を除きすべてインスト作品であり、ざらつき、霞がかった音響のディープなダブが気持ち良過ぎる。しかしそれよりも何よりも、#01「No Partial」の完全にルーツダブなサウンドの快楽指数の高さと言ったらもう!
蒸し暑く日差しの強い夏の日、クーラーのよく効いた部屋で寝転びながらビール片手に聴くとズッパマリの楽園音楽。もう日がな一日とろーんと酩酊していたい。楽天的要素はほとんどないにも関わらず、本作は、今の季節に聴くのにピッタリのチルアウト・アルバムです。
Tracklisting >>

Holy Noise - Organoised Crime (ARS/1991) 

Holy Noise - Organoised Crime
Label: ARS Productions (656757-2)
Format: CD/MP3
Released: 1991
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
諸事情あって2日ほどアルコールから離れたのですが、今晩ビールを2缶飲んだだけでけっこう酔いがまわってしまった。たまに抜くと効きが良くって困ります(困りません)。

レイヴ期に大ヒットしたL.A. Styleの「James Brown Is Dead」(一説によると世界で最も売れたテクノのレコードだとか)のアンサーソングとして勝手にリリースされた「James Brown Is Still Alive!!」で一躍有名になったHoly Noise。その正体は、後にRotterdam Recordsを設立してガバ・ムーヴメントの先陣を切ることとなるオランダのガテン系DJ、Paul Elstakである。
「James Brown Is Still Alive!!」以前の小ヒット曲「Get Down Everybody」はヒップハウスmeetsハードコアテクノって感じでドライヴィンなラップがけっこうカッコウ良くて、このアルバムの1曲目。収録曲は若干異なるもののこのアルバムのニホン盤のタイトルもこの「Get Down Everybody」だ(Amazonへのリンクはこのニホン盤のものしか見つけられず)。
「James Brown Is Still Alive!!」は今聴いてもかなりやりすぎ感ただようハードコア・レイヴではあるが、ガバ好きだった僕にはこの過剰さは今でもけっこう好き。そしてアルバム総じて後にガバにつながって行くその予兆は充分見て取れると思う。こういうの聴くとガバの連中が自らをハードコアと呼んでいたのはよく理解できるし、ちょっと自分の中で交通整理された感じだ。
Tracklisting >>

Round One to Round Five - 1993-99 (Main Street/1999) 

Round One to Round Five - 1993-99
Label: Main Street Records (MSD-1)
Format: CD
Released: 1999
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
うひょう! ヤン富田の昨年のワークショップがDVD化!!
今年はヤンさんリリースラッシュですなあ。DVD2枚組だそうです。楽しみ。

CDで聴くBasic Channelガイド 第5/12回

Moritz von OswaldとMark Ernestusにより、1994年から99年にかけてリリースされたRound OneからRound Fiveまでの5枚の12"をまとめたのがこのCDアルバム。
Round OneとRound TwoではAndy Caineなるヴォーカリストを迎え、かなりハウス寄りの、音の輪郭がはっきりしたサウンドアプローチを見せている。これまでは主にデトロイトとのつながりをフィーチュアしていたBasic Channelが、Round OneではChez DamierとRon Trentといったシカゴハウスのオールドスクーラーを参加させている。一方Quadrant名義のセルフミックスはモロBasic Channelなダビーなアブストラクト・テクノ。そしてRound Twoの「New Day」はクールかつソウルのある最高のハウスチューン。この曲は色んなコンピやミックスCDなんかにも収録されました。僕もすごく好きな曲。
Round Three以降はTikiman(現Paul St. Hilaire)とのコラボレーション。て言うか、このRound ThreeがおそらくBasic ChannelとTikimanの最初の邂逅。これがきっかけとなって、Basic ChannelはRhythm & Soundとしての活動が本筋となるのです。
Rhythm & Soundのダブももちろん好きだけど、可能性としてRound OneやRound Twoのような、Mシリーズとはまた少し違ったハウス路線も続けて欲しかったなと思います。
Tracklisting >>