Especia SPICE Tour @ 味園ユニバース 2017/03/12 

堀江系ガールズグループからアーバン幻想ジェネレータの終焉へ。

2017年3月末で解散することが発表されている女性ボーカルグループEspeciaのラスト(?)ツアー "SPICE" Tour。
古巣大阪ではグループと縁の深い味園ユニバースで行われた。



2016年6月25日の活動再開からわずか8ヶ月をもってピリオドを迎えるいわゆるEspecia第二章。僕は "SPICE" Tour大阪公演の3日前にあたる3月9日に行われたタワーレコードNU茶屋町店のインストアイベントでようやく初めて観ることができた。

活動再開以降のグループとしての高い評価はTwitterなどで目にしてはいたものの、初めて観たEspecia第二章は、その状態の良さに驚かされた。
第一章についてもそれほど回数を観てきたわけではなかったけれど、その音楽性に寄り添うようなボーカルの安定感が、まるで違うグループかのように成長を見せており、もうすぐ解散してしまうという状況フィルターを抜きにしても、彼女たちの音楽にもっと触れていたいという気持ちになって。

気づけばツアーのチケットを取っていた。



"SPICE" Tour大阪は、フルバンドでのステージ。
味園ユニバースというゴージャスな会場におとらない、甘くきらびやかな楽曲の数々とダイナミックな演奏、そしてムーディーでしなやかさという新たな武器を得たEspeciaのメンバーたち。

ときにアカペラで、ときにフェイクを入れ、伸びやかで、そしてパワフルな声量を自在にあやつり、しかも3人がそれぞれソロをつとめることができるという稀有なボーカルグループ。
これが(ライブでのボーカルの不自由さがなければ最高なのにと思わざるを得なかった・笑)あのEspeciaなのか…。



解散ツアーというネガティブな感情は、ことパフォーマンスの部分においてはほぼ表に出ることはなく(MCで涙を見せたりといった場面はあったけど)、そのおかげもあってなのか、僕がいちばん思い入れのあった5人時代のEspecia(通称E5pecia)の元メンバーたちがステージに上げられるという事故のような出来事があっても、大阪なのでもしかするとそんなことが起こり得るんじゃないかと前日に夢想して泣きそうになってたこの僕が、(40代を迎え語彙力が衰えているとは言え)ただ「ヤバイ!!」としか言えなかったし、祝祭的なライブの雰囲気のなかで感じていたのは、ただひたすら

ヤバイ!!
楽しい!!
Especia最高!!
音楽最高!!

という感情だけだった。
そう、ここにいるのは僕が本当に観たいと思ってやまなかったEspeciaだったんだ…。



それだけに、この1年ほどのEspeciaは結局何がやりたかったんだろうと思ってしまうのが正直なところだし、重たい事情がおそらく複数あるのだろうけれど、もうすぐ終わってしまうことがほんとうに残念で、悔しい。

あと5年、いや3年続いていたら、Especiaはとんでもない高みにまで登っていたであろうことは、今回のライブを体験したあとだと想像に難くない。
そんな可能性が潰えてしまうのはもったいないの一言なので、どうか楽曲の容れ物としてのグループ存続を、もしくは数年後のEspecia復活を、心からうったえたい気持ちでいっぱいです。



ともあれ、僕がEspeciaと出会ってからは3年にも満たない期間だったけど、楽しい時間だった。今は感謝しかない。ありがとう。

…っていつか思えるようになるのかなぁ。僕にはまだ無理だ(笑)



Especia "SPICE" Tour @ 味園ユニバース 2017/03/12 セットリスト
Intro (GUSTO)
X・O
Funky Rock
Danger
Aviator
Rittenhouse Square
嘘つきなアネラ
Mistake
きらめきシーサイド
海辺のサティ
(MC)
トワイライト・パームビーチ
FOOLISH
ナイトライダー
Boogie Aroma
アバンチュールは銀色に
(MC)
Ternary
No.1 Sweeper
(Encore)
Bayblues
YA・ME・TE!
YA・ME・TE!
YA・ME・TE!
(2nd Encore)
ミッドナイトConfusion (Pureness Waterman Edit)
No.1 Sweeper

The Insiders - Flippin Ho's 

Artist: The Insiders
Title: Flippin Ho's
Label: Noize Junky
Catalog#: NJ093
Format: File
Released: 2016/12/02
ベルギーのハードスタイル/ジャンプスタイルのレーベルNoize Junkyから、ベルギーのジャンプスタイル・ユニット、The Insidersのシングル。

改めて説明しておくと、ハードスタイルはハードダンスとニュースタイル・ガバから1999年頃に派生したジャンルで、ジャンプスタイルはハードスタイルから2008年頃にさらに派生したジャンルなんですが、どちらもオランダ生まれで、ステップを駆使した足技のダンスのことを指すと同時に、それらのダンスのための音楽のことを指す単語でもあります。単語の意味としてはフットワークなんかと近いニュアンスのものだと考えればわかりやすいんじゃないかな。
ハードスタイルもジャンプスタイルも、オランダやベルギーあたりでは現在も盛んなようで、YouTubeなどで検索すると、ダンスバトルの様子や、チームでステップや振りを合わせて踊ってみた動画(どれも観ていてかっこいい!)がざくざくと出てきます。ただしハードスタイルやジャンプスタイルはシャッフル(メルボルン・シャッフル)とも混在している模様で、今なお動き続けているダンスのジャンルであることが見てとれます。
ちなみにジャンプスタイルのステップは、4拍の音楽に合わせて5拍のステップを踏んでいくという、なかなか鬼畜なものです(笑)
音楽としてのハードスタイルは、ハードダンス由来の壮大かつドラマティックな曲調とニュースタイル・ガバ由来の電子的に歪められたキック(でもいわゆるガバキックとはちょっと違う)が特徴で、BPMはあまり速くないものが多いです。ジャンプスタイルはそこからさらにオールドスクールに回帰したかのようなミニマルなダンスミュージックっぽさがあり、歪んだキックのかっこよさが引き立って感じられます。

僕はもともとガバが好きだったので、ガバの遺伝子が色濃いジャンプスタイルという音楽に大いなる魅力を感じるわけですが、同時に、音楽的には、ジャンプスタイルは90年代のシカゴのUC (Underground Construction) なんかに代表されるいわゆるUSハードハウスの再来のようにも感じています。
シリアスな音楽ファンを自認するひとたちにはまったくオススメする気はないけど、ジャンプスタイル、僕は今さらながらにハマっております。



Tracklist
01. Flippin Ho's

Riot Ten & Sirenz - Scream! 

Artist: Riot Ten & Sirenz
Title: Scream!
Label: Dim Mak
Catalog#: NN052
Format: File
Released: 2017/02/28
Steve Aoki主宰のDim Makから、Riot TenとSirenzのコラボトラック。
Dim MakはAutoerotiqueなどを擁していることから、個人的にも現行ベースハウスのリリースのチェックには今や欠かせないレーベルのひとつとなっています。

本作「Scream!」は、UKファンキーっぽさのある硬めのリズムとボイスサンプルが特徴的なベースハウス。ブンブンと、あるいはフォンフォンと鳴るたたみかけるようなベースサウンドには荒々しさと疾走感があって、否が応でも体を動かしたくなります。
トラップやグライムを得意とするRiot Tenとエレクトロハウスを得意とするSirenzの良いとこ取りのようなナイストラックです。



Tracklist
01. Scream!

Acidice303 - Acidice1 

Artist: Acidice303
Title: Acidice1
Label: LUXU303
Catalog#:
Format: File
Released: 2017/03/02
昨日に続きもう一発、国産のアシッドハウスを。
千葉のアシッドショップLUXU303が始めた同名レーベルの第3弾は、静岡発の謎のアーティストAcidice303のデビュー作。
いい意味でラフさの残る303使いドライブ感を生み出していて、変化し続けるミニマルなリフにぐいぐいと引き込まれていつまでも聴き続けていられるというナイス・ファンキーアシッドチューン。
LUXU303もAcidice303も、ともに今後の動きも面白そうなので、アシッド好きとしては注目しておきたいと思います。



Tracklist
01. Acidice1 (Original Mix)

VA - Acid 301 

Artist: VA
Title: Acid 301
Label: AcidWorx
Catalog#: AC301
Format: File
Released: 2017/03/03
今年はアシッドハウス誕生30周年なのだそうで。これはおそらくPhutureの「Acid Tracks」リリースから30年、という意味なのだと思うのですが、そんな今年の3月3日(303の日)にリリースされた、AcidWorxの新しいコンピ・シリーズ第一弾。参加しているのはSERi、909state、そしてMitaka Soundという、国産アシッドの精粋と言うべき三組。

表拍で鳴る303がジャストなグルーヴを生み出すSERiの「Rude Acid」、オールドスクール・シカゴハウスのリズムに複層的な303のサウンドが押し寄せる909stateの「Serial Killer」、そしてファンキーかつトリッキーなリズムが走ってるMitaka Soundの「Blast Furnace」。
三者三様、それぞれの特徴を魅せた、しかもダンスフロア対応の、リアル・アシッドハウス。ここ最近聴いたアシッドの中でもずば抜けて良いです、3曲とも。

そろそろ海外にも、日本が高品質のアシッドハウスの一大産地であるという事実が広く知れ渡ってもおかしくない時期に来ていると思うのですが、みなさんいかがでしょうか。



Tracklist
01. SERi - Rude Acid (Original Mix)
02. 909state - Serial Killer (Original Mix)
03. Mitaka Sound - Blast Furnace (Original Mix)